ニュース その他分野 作成日:2018年12月5日_記事番号:T00080790
工業技術研究院(工研院、ITRI)と台湾糖業(台糖)は4日、循環型経済の実現に向けた提携で合意した。5日付経済日報が伝えた。
工研院の劉文雄院長(左1)と台糖の黄育徴董事長(右1)が提携意向書を取り交わした(工研院リリースより)
双方は循環バイオテクノロジー園区の設置、メタンガス発電、コールドチェーン物流、バイオメディカル技術、資源リサイクル、グリーンエネルギーと節電などの分野で循環型経済の実現を目指す。同時に国際協力を通じ、国際的な循環型経済モデルを構築していく。
台糖の黄育徴董事長は、「過去100年以上の域内総生産(GDP)に導かれる従来型の成長モデルでは、台湾の未来の方向性と目標を反映できない」と述べ、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を合い言葉にすべきだとし、循環型経済がSDGsを実現する上で最も重要な戦略になるとの認識を示した。
工研院の劉文雄院長は「台糖は台湾で農業生産規模が最も大きい公営事業であり、資源、テーマ、実験の場を備えている」と語り、両者の提携によって、循環型経済の材料、プロセス、設計、システム全体にかけ、台湾の農業経済と産業構造を変えていくことが可能との認識を示した。
既に成果も上がっている。台糖は工研院の技術を利用し、廃棄されるカキ殻から炭酸カルシウムを抽出することに成功した。今後は医薬品に添加される賦形剤(ふけいざい)の原料として期待されている。
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