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作成日:2008年6月12日_記事番号:T00008083
遠東航空、格安航空会社に業態変更へ
経営難で航空機の運航ができなくなった遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)は11日、シンガポールの業界顧問会社エーソニック社に経営管理を委託する契約に仮調印した。遠東航空は格安航空会社へと業態を変更し、再建への道を歩むことになる。12日付工商時報が伝えた。
エーソニックは5人を派遣し、遠東航空の経営事務、財務、航空機運営などを担当する。管理費用は遠東航空の株式で受け取る。また、総経理と董事長は現状を維持する。
一方、米系の投資会社は早ければ12日、遅くとも15日までに遠東航空に対する30億台湾元(約106億円)の投資意向書を提出する。これにより運転資金を賄い、来年にも単年度黒字化を目指す。交通部は資金調達にめどが立った段階で、遠東航空に航空機の運航再開を認めるか判断する方針だ。
遠東航空の蔡佳儒代理総経理は、「当初は国際線と中台路線のみを運航し、海外の航空会社と協力する。台湾を拠点として長距離路線への乗り継ぎハブを目指したい」と述べた。
当面はパラオ、クチン(マレーシア)、ラオアグ、スービック(以上フィリピン)への国際線と中台間の週末チャーター便を運航する。また、エーソニックの顧客であるマレーシアの格安航空会社エアアジアとも協力を進める。