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人民元両替、6月下旬に開放も


ニュース 金融 作成日:2008年6月12日_記事番号:T00008086

人民元両替、6月下旬に開放も

 
 「両岸(中台)人民関係条例」の、台湾における人民元両替に関する条項が12日、立法院で改正される見通しとなっている。可決されれば、中央銀行と行政院金融監督管理委員会(金管会)が作成する「人民元在台管理弁法」の制定を待って、台湾における人民元両替が可能となる。中銀外匯局の林孫源副局長は、「早ければ6月下旬にも開放される」と語っており、両替の上限額は、中国の出入境規定に照らし、1回につき2万人民元(約31万円)となるとみられる。12日蘋果日報などが報じた。

 開放が決まれば、各銀行は中銀に対し人民元両替業務取り扱いの申請を行うことになるが、林副局長によると、許可の発給は先着順となる。

 同日付経済日報では、既に金門と馬祖で試験的に人民元両替業務を実施している台湾銀行、台湾土地銀行、元大商業銀行に加え、兆豊国際商業銀行、合作金庫銀行、彰化銀行、華南銀行、第一銀行の計8行が申請に向け準備を始めていると伝えている。

 ただ、中台間の通貨決済協定が未締結のため、人民元の現金不足が懸念されており、林副局長によると、これを解消するため、人民元を台湾元に交換する際には上限を設けないという措置も検討されている。