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TSMC、11月5.6%増収


ニュース 電子 作成日:2018年12月11日_記事番号:T00080876

TSMC、11月5.6%増収

 ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した11月連結売上高は983億8,900万台湾元(約3,600億円)で、前月比3.1%減少したものの、前年同月比では5.6%増加し、市場の従来予測通りだった。11日付工商時報などが報じた。

 証券会社は7ナノメートル製造プロセス製品について、アップルのスマートフォンiPhone新機種のプロセッサー「A12」は出荷量が減少しているものの、クアルコムやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)傘下の深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)などの顧客からの受注によって、生産ラインはフル稼働が続いていると指摘。第4四半期売上高は2,879億8,000万~2,910億6,000万元に達し、うち7ナノプロセス製品が占める割合は20%へと、前期の11%から拡大すると予測した。

 一方、外資系証券会社は今後の見通しについて、iPhoneなどスマホの販売不振や米中貿易戦争の影響などによって、来年第1四半期の売上高は前期比10~15%減少する他、第2四半期も在庫消化が続くと予測した。

 IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)が同日発表した11月連結売上高は186億6,900万元で、前月比10.4%減、前年同月比9.98%減だった。証券会社は、中国スマホ市場が成熟期に入ったことにより、出荷量と売上高が伸びないと指摘した。