ニュース 商業・サービス 作成日:2018年12月11日_記事番号:T00080887
世界一のパン職人を決定する「マスター・ド・ラ・ブーランジュリー」で2010年に優勝して「台湾の光」と称された呉宝春氏(48)が、上海店出店に当たり、中国のインターネットユーザーから台湾独立を支持する立場ではないかと疑われたことを受けて、「自身が中国人であることに誇りを感じる」との声明を発表した。台湾では失望の声が聞かれ、今後は呉氏の店でパンを買わないという消費者も出ている。11日付蘋果日報が報じた。
呉宝春麦方店の上海店。現時点で騒動の影響は出ていないようだ(10日=中央社)
呉氏は16年にメディアのインタビューで「中国市場は13億人だが、世界には70億人がいる。中国だけに目を向けることはない」と語っており、中国で反発を受けていた。7日に上海店をプレオープンすると「飢え死にしても中国には来ない」と発言したとのフェイクニュースが流されて、台湾独立に賛同する立場との批判が起き、呉氏のパン店が口コミサイトの対象から外された。
呉氏はこの事態を受けて「飢え死にしても中国には来ないと発言したことはない。中国人であることは誇りであり、両岸(中台)は一つの家族、1992年の共通認識(92共識)を支持する」との声明を発表し、事態の沈静化を図った。
呉氏のベーカリー「呉宝春麦方店」は台湾で、台北、台中、高雄に計4店を展開している。
台湾の飲食業では、今年8月、蔡英文総統がロサンゼルス訪問時に立ち寄った大手喫茶チェーン「85度C」が、中国ネットユーザーから「独立派」との批判を浴び、92共識への支持を表明した例が記憶に新しい。
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