ニュース 社会 作成日:2018年12月14日_記事番号:T00080977
彰化県警察局がこのほど、県内の道路に設置された、車両の走行速度を自動的に測定し、スピード違反を取り締まるための装置の向きを北向きから南向きに変更したところ、検挙数がわずか3日半で従来の4カ月分に急増した。これについて警察は、ドライバーの運転習慣に関係があると分析している。
問題のスピード違反測定器が設置されているのは彰化県東部を南北に走る「彰化市東外環道」の2.2キロメートル地点で、従来は台中市へと向かう車両を撮影できるよう北向きにカメラが取り付けられており、今年1~11月の検挙数は3,555件、月間平均にすると約323件となっていた。
県警察局交通隊が12月7日、同道路の交通事故や違反状況に応じて南へ向かって走行する車両を撮影できるようカメラの向きを変えたところ、わずか3日半で1,400枚ものスピード違反画像が撮影された。また夜間の検挙が3分の2を占めており、あまりのフラッシュ点灯頻度に、市民から「街路灯が壊れて点滅している」との通報もあったそうだ。
彰化県警察局交通隊二組の蕭汝上組長は、同区間は北に向かって下り坂となっているが、測定器が設置されていることはよく知られているため、北へ向かう場合、ドライバーは検挙されないようスピードの出し過ぎに注意して運転していたと説明。一方、今回、カメラの向きを変えた際、警告表示を掲示したものの、これに気付かない運転手が多かったこと、さらに南向きは上り坂でアクセルを踏み込むため、法定速度を超過しやすいことが検挙件数の急増につながったと分析した。
毎日、車で台中へ通っているというあるドライバーもカメラの向きが変わったことに気付かなかったようで「危なかった。坂道でスピードが出ない古い車で良かった」と胸をなでおろした。ただ、警察が不定期にカメラの向きを変えることについては、「運転手に注意を喚起できる」として賛意を示した。
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