ニュース 電子 作成日:2018年12月17日_記事番号:T00080987
華碩電脳(ASUS)は携帯電話事業の不振に伴い、同部門の台湾・海外の人員を5割削減する計画だ。少なくとも600人が対象で、同社は転職または退職プランを用意する方針だ。15日付工商時報が報じた。
ASUSは今後AIoT(人工知能、モノのインターネット)に注力する方針だが、当面1~2年は業績への貢献は限定的とみられる(14日=中央社)
同社は沈振来(ジェリー・シェン)執行長の交代を発表した13日の記者会見でも、携帯電話事業の黒字転換の目標時期を示さなかった。証券業界は、ASUSの携帯電話事業の見直しを評価しつつも、スマートフォン市場自体が既に飽和状態で、競争が激化していることから、多くがプラス材料とは判断していない。
ASUSは今年、欧州連合(EU)競争法(独占禁止法)違反による制裁金6,350万ユーロ(約81億5,000万円)、および子会社の亜旭電脳(アスキー)の20億台湾元以上の損失を合わせて、通年で100億元(約370億円)の赤字計上を迫られる。ただ同社は、通年黒字は確保でき、純資産は現在約1,700億元あると強調している。
ASUSの株価は14日に207元まで下落。2010年以来、8年半ぶりの低水準となった。17日終値は前日比1.21%上昇し、209.5元まで戻した。
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