ニュース その他分野 作成日:2018年12月19日_記事番号:T00081049
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏は、19日付経済日報に掲載されたインタビューで、米中貿易戦争の長期化に懸念を示すとともに、米中の対立は貿易面にとどまらないのではないかとの見方を示した。
張氏は先ごろ、パプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に台湾代表として出席したが、米中貿易戦争に対する見方は会議出席後の感想ではなく、元ハーバード大教授で政治学者であるグレアム・アリソン氏の著書「戦争への宿命」を読んだことがきっかけだという。同書は戦争が避けられない状態にまで従来の覇権国家と新興国家が対立する「トゥキディデスのわな」について述べたものだ。
張氏は「米中貿易紛争を解決するためには、両国の指導者の知恵を見極める必要がある。いずれは解決方法が見つかるはずだ。最終的な解決策は双方にとってあまり満足できないものでも、解決には至る」と指摘する一方で、「米中貿易戦争は双方による対立の序曲にすぎない。貿易戦争に限らず、南シナ海問題、東シナ海問題、北朝鮮の非核化などのヤマを相次いで迎えることになる」と懸念した。
張氏はただ、「米中の対立は、トゥキディデスのわなが予期するような実際の戦争には至らない」との認識を示した。
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