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塩野義製薬が認知機能改善薬、台湾でも独占的開発権


ニュース 医薬 作成日:2018年12月20日_記事番号:T00081075

塩野義製薬が認知機能改善薬、台湾でも独占的開発権

 塩野義製薬は19日、認知機能改善薬の開発候補品BPN14770の導入で、米テトラ・ディスカバリー・パートナーズとライセンス契約および出資契約を結んだと発表した。塩野義はこれにより、BPN14770の日本、韓国、台湾での独占的開発・製造・販売権を獲得する。

 BPN14770は記憶形成に関わるホスホジエステラーゼ4(PDE4D)を標的にしており、ネガティブアロステリックモジュレーターとしてPDE4D活性を調節することで、既存のPDE4D受容体阻害薬で見られる吐き気などの副作用を回避しつつ、認知機能を改善することが期待されている。非臨床動物モデルにおいて脆弱(ぜいじゃく)X症候群やアルツハイマー型認知症をはじめとした認知機能障害への効果が確認されており、認知機能低下を伴うさまざまな疾患(脆弱X症候群、アルツハイマー型認知症とその他の認知症、学習障害、発達障害、うつ病、統合失調症など)に対する効果が期待されている。両社は今後、脆弱X症候群、アルツハイマー型認知症を対象疾患としてBPN14770の研究開発を進める。

 塩野義製薬は、ライセンス契約締結の一時金500万米ドル、出資金3,500万米ドル、今後の開発進展や製品上市後の販売額などに応じたマイルストーン1億2,000万米ドル、製品上市後の販売額に応じたロイヤルティーをテトラに支払う。