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傅崐萁前花蓮県長、記者15人の買収発覚


ニュース 政治 作成日:2018年12月20日_記事番号:T00081087

傅崐萁前花蓮県長、記者15人の買収発覚

 花蓮県の傅崐萁前県長が在任中に公金で主要メディアの記者15人を買収していた疑いが浮上した。20日付蘋果日報が伝えた。

 傅前県長は「県政宣伝平面素材データバンク収集構築」という名目の調達案を設定し、花蓮駐在記者25人に14万~28万台湾元(約51万~102万円)で落札させる手口で記者に金銭を支払っていた。中には2年連続で落札し、合計で45万9,000元を受け取った記者もいたという。

 民進党の段宜康立法委員は19日、問題の記者15人のリストを公表した。リストには新聞の▽聯合報▽更生日報(東部の地方紙)──、テレビ局の▽中天電視(CTI)▽中国電視(中視、CTV)▽民間全民電視(民視、FTV)▽TVBS▽東森電視(ETTV)▽台湾電視(台視、TTV)▽三立電視(SET)──などやインターネットメディアの記者が含まれている。

 メディア界は騒然とし、名指しされた記者の一部は既に依願退職したか、停職処分を受けた。メディア各社は事実関係の調査を進めている。

 台湾新聞記者協会は、問題の記者らが取材対象から買収され、同協会の新聞倫理公約に反したとし、「報道の信頼性を傷つけた」と厳しく批判した。

 傅氏は2009年に花蓮県長に就任。18年9月に株価操作事件で有罪が確定し、法律の定めで県長を解任されるまで「花蓮王」のニックネームで知られた。現在は懲役8月の実刑判決を受け服役中だ。