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漁船沈没事件、巡視船撤退を命じた外交官僚が辞意


ニュース 政治 作成日:2008年6月13日_記事番号:T00008111

漁船沈没事件、巡視船撤退を命じた外交官僚が辞意

 
 10日未明に沖縄県の尖閣諸島・魚釣島(台湾名・釣魚台)沖の東シナ海で、海上保安庁の巡視船「こしき」と台湾の遊漁船「聯合号」が衝突し、遊漁船が沈没した事故で、台湾の劉兆玄行政院長は12日、日本側に拘束されている何鴻義船長の妻と面会し、船長の釈放と謝罪、賠償を求めていく方針を明らかにした。総統府も同じ内容の声明を発表した。

 今回の事故で遊漁船に乗っていた台湾人16人は全員巡視船に救助され、船長以外は既に台湾に送還されている。

 一方、外交部日本事務部の蔡明耀執行長が、事故当時に行政院海岸巡防署に対し、周辺海域にいた巡視船「和星艦」に日本側の領海の12カイリ水域から離れるよう指示したことが、「釣魚台の台湾の主権を放棄するに等しい行為」と集中砲火を浴び、蔡執行長は欧鴻錬外交部長にし辞表を提出した。

 また、欧外交部長は同日立法院で、何船長の釈放問題で、日本に対し1日以内に返答するよう要求し、実行されなければ台湾の駐日代表を召還して抗議の意を示すと表明した。