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銀行会計見直し、正常融資にも損失準備計上


ニュース 金融 作成日:2008年6月13日_記事番号:T00008120

銀行会計見直し、正常融資にも損失準備計上


 中華民国会計研究発展基金会は、国際会計基準に沿って銀行の会計基準の見直しを進めており、リスクが低い正常融資についても経験値による不良債権損失準備金の計上を義務付ける方向で検討している。銀行のリスク管理能力が強化される半面、収益に影響が出る可能性も指摘されている。13日付経済日報が伝えた。

 行政院金融監督管理委員会(金管会)の張秀蓮副主任委員は12日、「損失準備金をいくら積み増すべきかを含め、会計基準見直しが銀行にもたらす影響について試算を進めている」と述べた。

 見直し内容は「財務会計準則公報第34号」に盛り込まれる。早ければ来年から実施する方針だが、移行期間を設ける考えだ。

 金管会が定めた現行基準によれば、金融機関は融資の不良債権化リスクを5段階に分類し、損失準備金を計上することになっており、最もリスクが低い分類では損失準備金を計上する必要がなかった。しかし、見直し後は0.1~0.2%程度の損失準備金が計上される見通しだ。