ニュース 建設 作成日:2018年12月26日_記事番号:T00081203
高雄市のランドマークとして知られる高層ビル「高雄85大楼」(85ビル)の上層階が競売にかけられることが高雄地方法院の公告で25日に分かった。同物件は幸福人寿保険を舞台とする資産着服事件に関係する「いわくつき」の物件であり、順調に落札されるかどうかは不透明だ。26日付蘋果日報が伝えた。
競売対象は85ビルの34~35階と37~85階の約3万2,000坪余り。2011年に実施された競売で幸福人寿の鄧文聡元董事長が経営する投資会社、億大聯合が32億1,800万台湾元(約115億円)で落札したものだ。今回の競売は債務者が億大聯合と君鴻国際酒店(85スカイタワーホテル)となっている。鄧氏は幸福人寿の会社資金を着服したとして、懲役10年の判決が確定し、現在服役中だ。鄧氏は不法所得を海外に送金し、マネーロンダリング(資金洗浄)を行った上で、台湾に還流させ、85ビルを取得したとされている。
入札最低価格は85億40万元に設定され、競売は来年1月17日に実施される予定だ。犯罪絡みの物件で、7年前の落札価格を2倍以上上回る入札最低価格で、買い手が付くかどうかは不透明だ。現在は鄧氏の妻で元芸能人の張淑絹氏(芸名・羅可珺)が億大聯合董事長と君鴻国際酒店の副董事長を務めている。
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