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人気3市長、著書売れ行きでもライバルに


ニュース 社会 作成日:2018年12月26日_記事番号:T00081214

人気3市長、著書売れ行きでもライバルに

 11月末に行われた統一地方選挙で当選した市長の中でも特に人気が高い台北市、桃園市、高雄市の各市長は、行政の手腕だけでなくさまざまな分野で比較されているが、それぞれの著作の売れ行きにも注目が集まっている。

/date/2018/12/26/19kakomi_2.jpg韓市長(中)は就任当夜、青果市場に泊まり込み、翌朝の競りを視察するなど、飾らない人柄も人気の理由のようだ(26日=中央社)

 今回の選挙で再選を果たした柯文哲・台北市長(無所属)が、2014年に一大旋風を巻き起こして初当選する以前に発売した『白色力量(白のパワー)』は、彼が台湾大学医学院附設医院(台大医院)の医師だった時代に家庭、命、医療、民主、台湾という土地に対する思いを記したもので、出版不況と呼ばれる中、7万部を売り上げた。

 そして今年の選挙前に当たる6月に発売した『光栄城市(栄光の都市)』は、柯市長の「名言集」およびDVD付きで1,100台湾元(約4,000円)と台湾の出版物としては異例の高額にもかかわらず、5カ月間で5万部を販売し、変わらぬ人気の高さを見せつけた。

 また、同じく今回の選挙で再選を果たした鄭文燦・桃園市長(民進党)が選挙前の8月に出版した『鄭文燦模式(鄭文燦のやり方)』も既に1万部を突破している。ただ、こちらは支持者による大量購入が売れ行きを支えているとみられる。

 一方、「韓流」と呼ばれる今回の選挙で最大の旋風を巻き起こした高雄市の韓国瑜・新市長は選挙前には著作を発売していないが、当選後に急きょ、口述、インタビュー形式で著作をまとめ、市長就任当日の25日に『跟著月亮走(月とともに歩む)』を発表。来年1月2日の発売に向けて予約受付を開始した。初刷りは2万部と好調な売れ行きが見込まれており、今後、柯台北市長の著作に迫ると予想されている。

 なお、韓高雄市長の『跟著月亮走』では、市長自らが学生時代や過去20年間の政治家としてのキャリアについて語っているだけなく、市長の若いころの写真や選挙期間中、女優の舒淇(スー・チー)にそっくりなどと話題となった娘の韓冰さんのインタビュー、写真も掲載されており、発売前から大きな話題となっている。