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CPCと唐栄車両、EVバス事業で提携


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2018年12月27日_記事番号:T00081221

CPCと唐栄車両、EVバス事業で提携

 台湾中油(CPC)と電動バス(EVバス)メーカー、唐栄車両科技(TAV)は26日、台湾製EVバスの共同開発や充電ステーション設置について期間2年の提携覚書(MOU)を交わした。来年3月にも台湾高速鉄路(高鉄)台南駅、台中駅のシャトルバス路線の運営権を獲得し、その後、シャトルバス全149路線へ拡大する目標だ。政府が推進する2030年の路線バス全面電動化に向けた商機に先手を打つ。27日付経済日報などが報じた。

/date/2018/12/27/00evbus_2.jpgCPCの戴董事長(右)。唐栄車両科技の何董事長(左)は、EVバスの準備はできており、バッテリーステーションは用地取得に問題がなければ、3カ月で設置できると語った(CPCリリースより)

 高鉄駅のシャトルバス路線では、唐栄車両科技傘下のEV路線バス会社、四方が運営権の獲得を目指す。CPCはEVバスの充電ステーション設置を担う。短期的な目標としては20年までに10カ所に設置する。

 高鉄のシャトルバスの事業者の選定は5年ごとに行われ、来年3月より台南駅、台中駅など契約更新が続く。唐栄車両科技の何義純董事長は、全149路線で運行する1,000台以上のバスが今後EVバスに切り替わる見込みで、商機は大きいと指摘した。

 何董事長はさらに、市街地のバス路線でもチャンスを探ると語った。

負極材の商品化も

 両社はこの他、CPCが11年より研究開発(R&D)しているチタン酸リチウム(LTO)などEVバッテリーの寿命を延ばす負極材を、唐栄車両科技と傘下企業が製造するEVバスのバッテリーモジュールに使用することでも合意した。CPCの戴謙董事長は、運行路線で負極材の効果を実証し、LTOの商品化を加速したいと述べた。

 また将来的には、唐栄車両科技がCPCブランドのバッテリーを搭載したEVバスを製造し、「100%台湾製(メード・イン・台湾、MIT)のEVバスブランド」として世界に展開する方針だ。

 CPCは先週、バイク大手の三陽工業(SYM)と提携MOUを締結しており、CPCブランドのバッテリーを搭載したSYMの電動バイクが来年6月にも発表される見通しだ。充電ステーションは、来年1月末までに160カ所に設置し、20年までには1,000カ所に拡大する見込みだ。