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複合材料のトップキー、航空向けなど好調


ニュース その他製造 作成日:2018年12月27日_記事番号:T00081230

複合材料のトップキー、航空向けなど好調

 炭素繊維複合材料大手、拓凱実業(トップキー)は今年、クロスカントリーマウンテンバイク、ヘルメット向けで新規受注を獲得した他、航空分野でも漢翔航空工業(AIDC)が手掛ける政府の「国機国造(軍用航空機の台湾製造)」計画向けに出荷を開始、ホンダの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」向けには1機当たり部品70個と機内食カートを月間4~5機分出荷している。27日付工商時報が報じた。

 同社は、来年も自転車、ヘルメット向けの出荷成長が続く見通しの他、パソコン向けの熱可塑性(TP)複合材料の出荷を開始する。証券会社は、同社の今年通年の売上高を74億台湾元(約270億円)と予測、来年は82億元で過去最高を更新するとみている。

 同社は、航空分野の需要を好感し、中台で40億元を投じて工場建設計画を進めている。このうち、30億元を投じる中部科学工業園区(中科)后里園区の新工場は、第1期部分が来年第2四半期に着工する予定で、2020年第4四半期に完成する見通しだ。TP、航空機用の構造部品、副構造部品、内装部品を生産する計画で、電動車向けへの参入も計画する。

 中国・福建省アモイ市で来年建設が始まる工場には、1億5,000万~2億人民元(約24億~32億円)を投じる計画だ。航空機用の内装パネル、機内食カートなどを生産する。同工場の年間売上高は、9億~9億5,000万元を見込む。

 同社はこの他、ベトナム・ビンズオン省で自転車部品などを生産する工場を計画している。来年第1四半期に着工し、20年第1四半期に稼働する見通しだ。自転車、ヘルメット、ラケット向け製品を生産する。