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「92共識は空気と同じ」、国台弁が強調


ニュース 政治 作成日:2018年12月27日_記事番号:T00081240

「92共識は空気と同じ」、国台弁が強調

 中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は26日の記者会見で、台湾の統一地方選挙で選ばれた国民党の新首長が、「1992年の共通認識(92共識)」を基礎に自治体交流の推進を図る意向を表明していることに歓迎の意向を示した。その上で、92共識は経済発展、民生改善の願いと密接に結び付き、水や空気と同じように重要と認識する台湾の民衆が増えていると強調した。27日付聯合報が報じた。

 台湾では、韓国瑜高雄市長が中国南部の都市とのフォーラム開催を希望したり、徐耀昌苗栗県長が国民党籍の15県市の首長で北京を訪問することを提案している。これに対し馬報道官は「両岸(中台)関係と都市交流への正しい認識を基礎として、より多くの台湾の県市が両岸交流に参加することを希望する」と発言した。

 台湾の大陸委員会(陸委会)が先日表明した「中国共産党は『一中各表(一つの中国、それぞれの主張)』を認めたことがなく、92共識の受け入れを迫るのは中華民国の消滅を図るもの」との見解への見方に関する新華社の質問に対しては、「92共識」は両岸双方が認めた共通認識であり、どちらか一方が強要する政治的前提ではないとしつつ、その核心は「一つの中国の原則」の共同の認知を堅持することであり、それによって平等な交渉を基礎として交流と対話の門が開かれると強調した。

 聯合報は、「平等な交渉」という用語を使ったのは、国民党圧勝に終わった統一地方選の結果を受けての、やや善意を込めた表現と分析した。