ニュース 社会 作成日:2018年12月27日_記事番号:T00081243
屏東県の海岸に作られた大型排水溝から11月、海外から密輸されたヘロイン計470キログラム、末端価格にして約60億台湾元(約216億円)相当が発見され、麻薬密売組織のメンバーとみられる容疑者10人が逮捕された。グループはヘロインの密輸に当たり、まるで映画のような作戦を決行していた。
頼清徳行政院長(左2)は26日、屏東検察署を自ら訪れ、摘発に当たった関係者をねぎらった(26日=中央社)
屏東地方検察署は先月、麻薬組織が選挙期間を利用して麻薬の密輸を実行しようとしているとの情報を入手した。県内の枋山郷の海岸で麻薬が「水揚げ」されると推定した検察が、警察や海洋委員会海巡署と協力して偵察を行った結果、19日早朝に同地域の海岸で麻薬の運び屋とみられる容疑者2人を発見。さらに近くの大型の排水溝内から21袋に詰められた高純度のミャンマー産ヘロインの塊、1,240個が見つかった。
見つかったヘロインの量は一度の押収量としては過去2番目に多い470キロ。塊1個の重さは約375グラム、これだけでもミャンマーのブラックマーケットで1万米ドル、台湾では100万元以上で取引されるという。
検察の調べによると、今回密輸を行ったグループはまず、ヘロインの塊を海外から船で屏東県の沖合まで輸送した後、防水バッグに詰めた上でバッグにロープで赤い信号灯を結び付けて深夜の海に投下。すると台湾側のメンバーが漁船やゴムボートでバッグを回収して枋山郷の海岸近くまで輸送し、ここで再度、バッグを海に投下。潜水服を着たメンバー2人が信号灯の明かりを頼りにバッグを探し出して、泳いで岸まで運び、排水溝内に保管していたとみられる。
なお法律の専門家によると、ヘロインの密輸、販売に対する刑事責任は極めて重く、有罪となった場合、無期懲役または死刑が科せられる可能性もあるという。
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