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インフルワクチン、今冬4度目の品質不良


ニュース 医薬 作成日:2018年12月28日_記事番号:T00081250

インフルワクチン、今冬4度目の品質不良

 衛生福利部疾病管制署(CDC)は27日、高雄市でのインフルエンザワクチンの公費接種で、仏サノフィ製の乳幼児向けワクチン1本から新たに異物混入が見つかったと発表した。CDCは、同一ロットの15万7,688本のうち14万5,000本は全土の22県市で既に接種済みで、残る約1万2,000本について使用中止の措置を取ったと説明した。インフルワクチンの品質不良が見つかったのは、この冬4度目だ。28日付聯合報などが報じた。

/date/2018/12/28/09vaccine_2.jpg問題のワクチン。ピンクの矢印の先に黒い異物がある(CDCリリースより)

 今回異物混入が見つかったのは、3歳未満の乳幼児向けの0.25ミリリットル(ml)インフルワクチンで、ロット番号「R3G792V/R3G79」。CDCの荘人祥副署長は、同一ロット番号のインフルワクチン接種後に乳幼児4人が体調不良を訴えたが、現在は回復していると明らかにした。CDCは、体調不良とワクチン接種との因果関係は分からないと強調した。

 サノフィ製のインフルワクチンをめぐっては、10月に1本からプラスチック栓の問題が原因の変色が見つかった他、11月にも輸入後検査で13本から異物混入が見つかったことが明らかになった。この他、国光生物科技(アディミューン)製の1本からも10月、製造過程で混入したプラスチック片が見つかっている。これらの同一ロットワクチンの使用中止によって、今年のインフルワクチンは約52万本不足している。