ニュース 政治 作成日:2019年1月4日_記事番号:T00081324
中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は3日、蔡英文総統が「1992年の共通認識(92共識)」の受け入れ拒否を明言したことに対し、「『二国論』で両岸(中台)の対立をあおる台湾海峡の平和と安定の破壊者であり、台湾人民の利益にとっての加害者だ」と蔡総統を初めて名指しで批判した。4日付中国時報が報じた。
蔡総統は2日午後、92共識は受け入れられないなどと6分近い談話を発表した(2日=中央社)
蔡総統は2日の習近平・中国国家主席の「一国二制度による統一」を強調した談話に対し、「北京当局の定義する92共識は『一つの中国』『一国二制度』である」として、92共識の受け入れ拒否を初めて明確に表明していた。北京の関係者によると、中国はこれまで、蔡総統が92共識を受け入れないまでも明確な拒否まではしていなかったため、名指し批判を避けていたという。
「一中原則」、84%が拒否
なお、両岸政策協会が3日発表したアンケート調査によると、回答者の84.1%が「92共識は一つの中国(中華人民共和国)の原則であり、中華民国の存在余地がない」ことを「受け入れられない」と回答した。一方、「92共識は『一つの中国、それぞれの主張』であり、『一つの中国』は中華民国」との概念には54.2%が受け入れられると表明した。
アンケート調査は昨年12月27日から28日にかけて行われ、成人1,081人から有効回答を得た。
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