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記事番号:T00081351
2019年1月8日15:21
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19年輸出総額、2%の低成長へ

 財政部統計処が7日発表した昨年12月の輸出総額は286億1,000万米ドルで、前月比2.9%増、前年同月比3%減と、2カ月連続のマイナス成長となった。世界経済の減速、アップルのiPhoneなどスマートフォン販売不振、パネル供給過剰による価格下落、米中貿易戦争などの影響を受けた。昨年通年の輸出総額は3,360億5,000万米ドルと過去最高を更新し、前年比5.9%増の伸びをみせたが、今年は前年比2%増の低成長にとどまると予測した。8日付経済日報などが報じた。

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 蔡美娜統計処長は行政院主計総処の予測を基に、今年1月の輸出総額は前年同月比2.5%減~0.5%増と、マイナス成長が続く可能性があると指摘した。第1四半期は前年同期比0.4%増、上半期は0.7%増、下半期は3%増と徐々に改善するものの、通年では前年比2%増にとどまると予測した。米中貿易戦争は一時休戦に入ったものの、先行きが見通せないなど、不確定要素が多い。

 ゴールドマン・サックスの経済学者はレポートで、情報技術(IT)産業は景気低迷で設備投資が減少しており、とりわけ▽韓国▽マレーシア▽台湾──は大きな影響を受けると指摘した。

 経済部関係者は、米中貿易戦争を受け中国市場の需要が減少しており、▽米国▽欧州連合(EU)▽日本──といった従来の主要市場以外に、トルコなどの新興市場を開拓し、市場の分散を図る必要があると指摘した。

12月、半導体とパネル大幅減

 主要製品別の昨年12月輸出総額は、半導体など電子部品が93億2,900万米ドルと、前年同月比9.9%減少した。スマホ需要減退を受け顧客が在庫調整を行った影響を受けた。液晶パネルなど光学器材は9億800万米ドルと、16.8%減少した。中国でのパネルメーカーの生産拡大で需給バランスが崩れ、パネル価格が大幅下落したためだ。この他、▽ベースメタルおよび製品、25億3,000万米ドル(5.2%減)▽プラスチック・ゴム、20億4,800万米ドル(2.9%減)▽化学品、17億4,400万米ドル(3.6%減)──は前年割れだった。

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 一方、情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は35億3,100万米ドルと、前年同月比12.1%増加した。クラウド用サーバー、パソコン用部品の需要が旺盛だった。鉱産物は11億7,300万米ドルと、14.6%増加した。韓国の石油製品輸入先の分散政策により、台湾製品の需要が増加した。この他、▽機械、24億4,700万米ドル(1.6%増)▽輸送機械、9億7,100万米ドル(3.4%増)──はプラス成長だった。

 主要輸出先別の昨年12月輸出総額は、▽中国(香港含む)、115億4,400万米ドル(前年同月比9.9%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、46億米ドル(12.6%減)──が前年割れだった。一方、米国は13.4%増の37億4,600万米ドルと27カ月連続で過去最高を更新した他、▽欧州、28億6,500万米ドル(5.6%増)▽日本、19億1,000万米ドル(6.3%増)──は増加した。

 昨年12月の輸入総額は238億9,000万米ドルで、前月比3.2%増、前年同月比2.2%増と、14カ月連続のプラス成長だった。昨年通年の輸入総額は、前年比10.6%増の2,866億6,000万米ドルと過去2番目に高かった。

18年通年、機械など過去最高

 昨年は上半期が好調だったことを受け、通年の輸出総額では主要製品別の3品目、主要輸出先別の4地区で、過去最高を更新した。

 昨年通年の主要製品別では、▽半導体など電子部品、1,107億9,700万米ドル(前年比3.4%増)▽ベースメタルおよび製品、316億5,300万米ドル(9%増)▽機械、274億100万米ドル(7.2%増)──が過去最高を更新した。詳細をみると、電子部品のうち9割近くを占める半導体が3.9%増加した他、積層セラミックコンデンサー(MLCC)価格上昇が貢献し、コンデンサー・抵抗器が52.8%増加した。ベースメタルおよび製品では、鉄・非合金鋼、スチール製ねじ・ボルトが2桁成長だった。機械では、ボールベアリング・ドライブシャフトが25%増、金属加工用工作機械が9.5%増だった。

 昨年通年の主要輸出先別では、▽中国(香港含む)、1,383億9,600万米ドル(前年比6.3%増)▽米国、397億100万米ドル(7.5%増)▽欧州、315億7,300万米ドル(8.3%増)▽日本、230億9,300万米ドル(11.1%増)──が過去最高を更新した。

【図】【表】

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