台湾でインターネット専業銀行への参入を目指すＬＩＮＥ（ライン）陣営は８日、記者団に計画を説明し、早ければ2020年１月の開業を見込んでいることを明らかにした。９日付工商時報が伝えた。
黄執行長は台北富邦銀からの転職だ。安全圏を離れて挑戦を選択したと語った（８日＝中央社）
連線商業銀行（ＬＩＮＥバンク）籌備処（準備事務所）の黄以孟執行長は「まずはインターネット専業銀行の免許取得が先決で、順調に行けば20年１月にも開業できると見通しだ」と述べた。
黄執行長はＬＩＮＥバンクの特徴について、▽ＬＩＮＥの月間アクティブユーザー数2,100万人▽システム設備コストが低い点▽フィンテック発展に向けた知識を蓄積している点──の３点を挙げた。
ＬＩＮＥバンクには台北富邦商業銀行が25.1％の出資を表明しているが、黄執行長は「台北富邦銀によるＬＩＮＥバンクへの投資は近年まれな大型投資案件だ」と述べ、同行とリソースを相互補完し、オンラインからオフラインにわたる提携が可能との認識を示した。
