ニュース 社会 作成日:2019年1月9日_記事番号:T00081403
先ごろ、高雄市の韓国瑜市長とともに新たに就任した同市政府観光局の潘恒旭局長が7日にメディアの取材を受けた際、市内の柴山龍巌冷泉について「加熱すれば温泉になる」と発言したことが波紋を呼んでいる。
潘局長はメディアに対し、「柴山龍巌冷泉は日本統治時代には『高雄八景』の一つに数えられたが、現在では知る人がとても少ない」と指摘した上で、「この冷泉は加熱すれば温泉になるが、冬は水量が少なく、さらに探査を進める必要がある」と語った。
この発言がテレビで報じられると、インターネット上では「冷泉を加熱すれば温泉になるというなら、温泉を冷ませば冷泉になるのか」、「高雄市ではジョークコンテストが開かれているのか」などと揶揄(やゆ)する声が上がった。一方で「天然の温泉が全て熱いと思っている一部の常識知らずが騒いでいるだけ」と潘局長を支持する意見も見られた。
騒ぎとなったことを受けて潘局長は8日、高雄市田寮区の花季度仮飯店(スプリングヒル・ホテル)を例に挙げ、「ここでは年間を通じて22度の冷泉を加熱して温泉として使用している。高雄市民なら皆、知っていることだ」と反論。さらに「冷泉地」として知られる宜蘭県蘇澳鎮の瓏山林蘇澳冷熱泉度仮飯店(コールド&ホット・スプリングス・リゾート蘇澳)でも同じ方式を採用していると指摘した。
潘局長の説明を受けて、花季飯店は「冷泉を加熱して温泉として利用しているという言い方は間違いではないが、より正確に言えば蒸気で熱して泉質を損なわずに温めている」と説明。潘局長の発言はあながち常識外れの間違いではなかったようだ。
ただ、ついでに例に挙げられた宜蘭県のホテルは、「当ホテルでは冷泉と温泉の両方が出ており、温泉は冷泉を加熱したものでは絶対にない。県政府からも認証を取得している」と潘局長の説明を強く否定。局長は謝罪を迫られることとなった。
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