インターネット通販サイト最大手「ＰＣホーム」を運営する網路家庭国際資訊（ＰＣホームオンライン）のタイ法人、ＰＣホーム・タイランドはこのほど、タイ財務省より電子決済サービスに関する認可を正式取得した。第１四半期にソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）を通じた電子商取引（ＥＣ）専用の決済サービスの提供を開始する計画だ。10日付工商時報が報じた。
ＰＣホームが今回、タイで取得した認可は２件で、１件はクレジットカードやデビットカードを利用した支払いを対象とし、もう１件は現金自動預払機（ＡＴＭ）やスマートフォンを利用した振り込み、インターネットバンキングサービスの提供などその他の業務を対象とする。
同社はＳＮＳ上の商品取引をターゲットとする支払いサービスを開発。利用者は今後、同サービスを通じ、購入した商品の代金支払いや注文履歴の管理ができるようになるという。
ＰＣホーム・タイランドの蔡文雄総経理によると、タイにおけるＳＮＳの利用者数と利用率は世界主要国を上回っている。タイ電子取引開発機構（ＥＴＤＡ）の調査では、同国のネットユーザーによるネット利用行為の第１位は「ＳＮＳの閲覧・関連サービスの使用」だった。
