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作成日:2008年6月16日_記事番号:T00008143
企業も苦笑、ネット世代の履歴書
就職活動のシーズンが到来した。今年の新卒者は約30万人。MSNやブログの影響を大きく受けているインターネット世代の彼らの履歴書は、求人側を仰天、苦笑させている。
大手求人情報サイトの104人力銀行はこのほど、ネット世代の履歴書の自己紹介でよく見られる失敗例を5種類に分類。その「5大自殺技」を見てみると──。
(1)MSNなどのネット会話用語を使う:「的」「了」などの漢字の代わりに、同音の注音符号や顔文字を使ったり、わざと当て字を使う。
(2)本心を暴露する:「私は何もできません」、「特技がありません」、「いつまでたっても子供です」などと卑下し、雇用主に一から教えてほしいと懇願する。
(3)自分の立場をわきまえず、相手を兄弟呼ばわりする:自己紹介で勝手に自分を弟分(妹分)になぞらえ、「兄貴、どうか雇って下さい。このご恩には必ず報いますから」と懇願する。
(4)求職しながら友達を作る:ネットの交友サイトでの自己紹介のように星座や血液型、外見など、専門とは関係のないことばかり書く。
(5)顔写真をアップする:プリクラ(顔写真シール)を撮る時のように、Vサインをしたり、舌を出したり、ウインクをしているおどけた写真や、ぼやけた写真を添付する。
1111人力銀行の調査によると、求職者の8割が履歴書の中で最も書きにくい部分に「自己紹介」を挙げており、自己評価は47点だった。
致新科技(グローバル・ミックスドモード・テクノロジー=GMT)の人事部によると、ネット世代の新人類は、教養のない人材が増えている一方で、企業側もうなるほど優秀な人材も出現しており、二極化現象が顕著だという。