ニュース その他分野 作成日:2019年1月11日_記事番号:T00081432
上場・店頭公開企業の2018年の売上高が出そろい、合計35兆1,500億台湾元(約124兆円)と、前年比7.7%増加し、2年連続で過去最高を更新した。昨年上半期は半導体や受動部品、シリコンウエハーの他、石油化学や鉄鋼などの従来型産業が好調だったが、第4四半期に入り世界景気はピークアウト。iPhone新3機種をはじめスマートフォン販売も不振で、証券会社は今年の売上高について、米中貿易戦争やアップル受注減により、過去最高は困難と予測した。11日付工商時報などが報じた。
企業別の昨年売上高首位は鴻海精密工業で、5兆2,900億元と過去最高だった。2~4位は▽和碩聯合科技(ペガトロン)▽台湾積体電路製造(TSMC)▽広達電脳(クアンタ・コンピューター)──で、いずれも1兆元以上、過去最高を記録した。
5~10位は、▽仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)▽緯創資通(ウィストロン)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)▽大聯大投資控股(WPGホールディングス、半導体商社)▽英業達(インベンテック)▽国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)──だった。
12月売上高、前年割れ
上場・店頭公開企業の昨年12月売上高は合計3兆1,800億元で、前月比2.6%減、前年同月比2%減少した。売上高が過去最高を記録した企業数は99社と、前年同月の129社から大幅に減少した。アップルのiPhone販売不振などが響いた。
企業別の1~5位は、▽鴻海精密工業、6,193億元▽ペガトロン、1,057億元▽クアンタ、1,026億元▽TSMC、898億元▽ウィストロン、864億元──だった。
業種別で売上高の伸び幅が大きかったのは、▽産業用コンピューター(IPC)、前年同月比20.6%▽受動部品、14.3%▽シリコンウエハー、11.1%──の順だった。証券会社は、IPC業の成長はM&A(合併・買収)が主因と指摘した。
国泰期貨の蔡明翰・証期顧問処経理は、台湾企業は電子業が主で、スマホ販売と売上高が連動していると指摘した。今年第1四半期も低迷が続き、第1四半期末から第2四半期に回復の兆しがあると予想した。
【図】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722