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記事番号:T00081456
2019年1月11日16:01

 蔡英文総統は11日、頼清徳行政院長(59)率いる内閣が同日総辞職したことに伴い、後任の行政院長に蘇貞昌元行政院長(71)が就任すると発表した。蘋果日報(電子版)が伝えた。

/date/2019/01/11/18cai_2.jpg頼氏(左)は野球にたとえ、自身は中継ぎ投手で、蘇氏(右)が最後まで投げ、9回終了までに必ず民意を取り戻せると語った(11日=中央社)

 蔡総統はまず、頼院長の辞任について、「物事を実際に実行するという態度で真剣に改革に取り組んだことに感謝する。過程は複雑で試練を伴った。満身創痍(そうい)になっても最後まで堅持したことに感激している。名残惜しいが決定を尊重する」と述べた。

 蔡総統は後任の蘇氏について、経験、気迫、実行力という強みがあると指摘。「数十年の業務経験があり、しっかりと行政院のかじ取りができると信じている。蘇氏は誰よりもわれわれがどこで敗れ、どこからはい上がらなければならないかを知っている」と評した。

 蘇氏は「行政院長を引き継ぐことは困難な任務だ。自分は本来、頼清徳氏を慰留できることを願っていた。しかし、頼氏の政治理念は、決定のときが来たら去るというもので、尊重するほかない。頼院長の任期中の努力に感謝し、今後各方面がさらに良い成績を示せるように努力を続ける」とあいさつした。

 2020年の総統選を控え、蘇新内閣は「選挙管理内閣」としての性格も帯びる。蘇氏は先の統一地方選の新北市長選で敗れたばかりで、行政院長就任は06年1月~07年5月以来となる。統一地方選での民進党の劣勢をどこまで盛り返せるかが鍵だ。

 今後民進党内では総統選の候補擁立に向けた争いが激化する。蔡総統の支持率が低下し、再選に黄信号がともる中、頼氏は既に最有力候補としての呼び声が高く、今後の動向が注目される。

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