ニュース 運輸 作成日:2019年1月15日_記事番号:T00081500
林佳龍交通部長が14日就任し、台中市長時代に着手した鉄道環状線「大台中山手線」構想に対し盧秀燕新台中市長(国民党)が中止を表明したことについて、台中市側に計画継続を求めた。林交通部長は昨年11月の台中市長選で盧氏に敗れ、再選を果たせなかったが、選挙戦で争点となった山手線構想は「中央対地方」の延長戦に持ち込まれた格好だ。15日付中国時報が伝えた。
林交通部長は市長選に敗れた際の「決して台中を離れない」との約束を守り、台中から台北まで日々通勤する考えだ(15日=中央社)
盧秀燕市長は「山手線」構想を中止し、都市交通システム(MRT)青線などを優先的に整備することを掲げている。これについて、林交通部長は「山手線構想は既に進められている。地方自治体(台中市政府)に具体的な報告を求め、報告がなければ既定の計画通りに推進する」と述べた。
「山手線」構想は既に大型インフラ整備計画「前瞻基礎建設計画」に盛り込まれ、台中線(山線)と海岸線(海線)の分岐部分である微笑線(成功~追分間)の複線化工事は2017年11月に着工され、今年完成が見込まれている。
ただ、「山手線」構想の課題は財源だ。盧市長は総工費941億台湾元(約3,310億円)のうち、中央政府が391億元しか拠出しないことに不満を持っている。そこで、盧市長は「山手線」よりもMRTの整備を急いだ方が経済効果が得られるとし、「山手線」の建設費は全額中央政府の負担とすべきだと主張している。
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