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台湾SMの経営権争い、SASが董事改選から撤退


ニュース 石油・化学 作成日:2019年1月16日_記事番号:T00081517

台湾SMの経営権争い、SASが董事改選から撤退

 台湾苯乙烯工業(台湾スチレンモノマー、台湾SM)の経営主導権争いで、現経営陣を支持するとみられていたシリコンウエハー大手、中美矽晶電子(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、SAS)が今月末の董事改選において候補を立てないことを決めた。16日付自由時報が報じた。

 SASの広報担当者は「思いのほか、台湾SMの経営権争いは非常に複雑だった。SASは経営権が複雑な会社には参与すべきではないと判断し、董事選挙には加わらないことを決めた」と説明した。SASは昨年末に取得した台湾SM株を既に売却したとの説も流れている。

 台湾SMは1月31日に臨時株主総会を開く。大株主で証券アナリストの孫鉄漢氏の勢力が林文淵前董事長派に勝利し、経営権を維持できるかが焦点だ。孫氏は2016年の役員改選で林文淵前董事長派を制し、経営の主導権を獲得していた。

 孫鉄漢氏の勢力は独立董事2人を含む董事候補8人を擁立する構えだったが、現時点ではSAS系の候補2人が出馬しないとしても、大勢には影響しないとの見方が出ている。