ニュース 政治 作成日:2019年1月17日_記事番号:T00081557
中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は16日の定例記者会見で、「1992年の共通認識(92共識)」は、習近平国家主席の談話によって意味が変わったのかとの質問に対し、「一つの中国の原則を堅持し、共に国家統一を求め努力することが、92共識のあるべき意義だ」と回答した。17日付自由時報が報じた。
馬報道官。中台関係に有益なあいまいさを排除した姿勢は、台湾の拒否と反発を招くだけだ(16日=中央社)
馬報道官は、1992年の中台香港会談で、台湾側が「海峡両岸が国家統一を求める過程で、双方は一つの中国の原則を堅持するが、一つの中国の意味と認知はそれぞれ異なる」と表明した一方、中国側は「海峡両岸は一つの中国の原則を堅持し、国家統一を求め努力する。ただし海峡両岸の事務的交渉では、一つの中国の政治的意味に触れない」だったと違いを指摘。台湾で国民党が主張している「一中各表(一つの中国、それぞれの主張)」を改めて否定した。
「92共識」は「一国二制度」なのかとの質問に対しては、「92共識」は両岸関係の性質を明確化した共同の政治的基礎であり、「一国二制度」は国家統一を実現した後の制度だと説明。民進党は意図的に両者を一緒にして台湾民衆を誤導していると批判した。
馬報道官の発言に対し大陸委員会(陸委会)は、香港会談で最終的に共通認識は得られず、92年に共通認識はなかったのに、国台弁は長期にわたって事実をごまかしていると批判。中国共産党の指導者が再定義した「92共識」は「両岸は一つの中国に属し、統一を求める」であり、その本質は中華民国を併吞(へいどん)する毒薬であって一部で言われる救命薬では絶対にないとして、台湾各界に対し、今後は中国の「92共識」に反応しないよう呼び掛けた。
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