ニュース 社会 作成日:2019年1月17日_記事番号:T00081560
知る人ぞ知るコーヒー豆の産地、嘉義県の阿里山で飲んだコーヒーに感銘を受けた1人の日本人が、まったく中国語ができないにもかかわらず、台湾に移住してコーヒー店をオープン。その店が人気を博している。
東京でスターバックスコーヒーの店長を務めていた伊藤篤臣さんは、30歳だった11年前の2008年、台湾にコーヒー農園があると聞き、阿里山を訪れ、現地で採れた豆で入れたコーヒーを味わった。それは、レモンティーのような独特の風味を香りを帯びていて、伊藤さんに大きな感動を与えた。
日本へ戻ってからも阿里山コーヒーの味が忘れられずにいたところ、かつて仕事で台湾に駐在経験のある父親が12年に退職し、台湾でレストランを開くと決意したことを受け、伊藤さんも妻と一緒に渡台し、父の店を手伝うことにした。
その後、伊藤さんは阿里山コーヒーの普及を目指す「阿里山プロジェクト」を始動させ、台北市の松山空港で露天を開設。日本人を中心に客が増えていき、当初1カ月の出店契約が1年半に伸びた。そして台北市天母区にコーヒーショップ「グッドマン・ロースター」をオープンすると評判が広がり、市内に4店舗、香港に1店舗を構えるまでに事業を拡大した。
しかし、店舗や従業員が増えればマネジメントが行き届かず、自分の理念を客に伝えることが難しくなったことから1年半ほど前に事業を縮小。現在は台北市内の天母店と芝山駅店の2店舗のみを営業している。
伊藤さんは台湾で店を開いた当時、少なくとも5年は台湾に住むつもりだが、いつかは離れると話していた。それは、阿里山コーヒーを全世界に紹介するためだと夢を語っていた。
そんな伊藤さんは今月末、家族とともに日本へ帰国し、台湾と日本を行き来しつつ、京都に阿里山コーヒーを主力とするコーヒーショップをオープンする予定だ。ぜひとも台湾のコーヒーを世界に広める夢を実現してほしいものだ。
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