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山頂ビキニ撮影話題の登山客、南投県の山中で遭難


ニュース 社会 作成日:2019年1月21日_記事番号:T00081635

山頂ビキニ撮影話題の登山客、南投県の山中で遭難

 登頂するたびにビキニ姿になって記念撮影を行い、フェイスブック(FB)に投稿して話題となっていた登山愛好家の呉季芸さん(36)がこのほど、南投県の山を登山中に谷に滑落して身動きが取れなくなり、救助を要請する事態となった。

 呉さんは昨年、1年間で127日を山で過ごしたほどの登山好き。さらに以前、友人との賭けに負けたことをきっかけに4年間で「台湾百岳(台湾登山界の著名人が選定した標高3,000メートル以上の100峰)」の全てに登り、その頂上でビキニ姿になるというチャレンジに挑むこととなった。既にこれまで97枚のビキニ撮影に成功。その写真を投稿するFBページも開設し、1万人余りのフォロワーを集めている。

 そんな呉さんは中央山脈の「南三段」と呼ばれるルートを踏破しようと今月11日、単独で南投県信義郷から入山した。彼女が玉山国家公園管理処に提出した登山申請によると、24日に下山する計画だったが、19日午後4時40分ごろ、呉さんから下界の友人に衛星電話を通じ、登山中に20~30メートルの谷に滑落し、負傷して身動きが取れなくなったとの連絡が入った。

 この友人はすぐに地元消防局に通報して救助を要請したが、天候が思わしくなかったことから同日中に救助に向かうことはできず、20日午前になってまず3人の救助隊が呉さんがいるとみられる場所へと向かった。その後、午後になって救助ヘリが派遣されたが、視界が悪く引き返さざるを得なくなり、その結果、追加で3人が徒歩で救助に向かった。

 その後、呉さんからの連絡が途絶え、滑落現場は現在、朝晩に気温が0度まで冷え込む時期に当たる中、彼女は身動きが取れず、手元に保温装備もない可能性があり、無事を危ぶむ声も上がった。

 そんな中、きょう21日正午過ぎ、救助隊から呉さんを発見したが、既に生命兆候が確認できないとの報告が入ったと伝えられた。

 呉さんのビキニ撮影については「自然への敬意を欠いている」といった批判的な声も聞かれたが、衛星電話を携帯する、下界の友人の元に登山計画を残すなど登山に対しては真剣かつ慎重に取り組んでいたようで、遭難のニュースを受けてFBページには無事を祈る声が多数寄せられていた。