ニュース 社会 作成日:2019年1月23日_記事番号:T00081684
鄭麗君文化部長(50)が22日、春節(旧正月、2019年は2月5日)に先立つ芸能人との食事会に出席した際、歌手の鄭恵中氏(66、芸名・鄭心儀)から不意に思い切り平手打ちされる騒動が起きた。鄭文化部長が取り組んだ「脱蒋介石化」に不満を抱いての行動だったという。23日付蘋果日報などが伝えた。
鄭恵中氏。平手打ちには各界から強い批判が集まっている(22日=中央社)
鄭恵中氏は謝罪会見を開いた後、自ら検察に出頭し、事情を説明した。検察当局は22日深夜、公務妨害などの疑いで鄭恵中氏に住居制限措置を取った。鄭文化部長は刑事告訴していないもようだが、今後立件される可能性が出てきた。
当時鄭恵中氏は鄭文化部長が「脱蒋介石化」を推進し、蒋介石元総統をたたえる中正紀念堂を廃止しようとした点を理由に挙げ、「せっかく鄭文化部長が来たのだから、こうしてやりたかった。平手打ち1回では足りないぐらいだ」などと話していた。鄭恵中氏は普段は穏やかな性格だというが、「蒋中正(蒋介石)は歴史的人物であり、彼がいなければ今日の台湾はない。元総統に感謝の心はないのか」などと興奮して話していた。
鄭文化部長は学生時代から台湾民主化運動に取り組み、政界入り後、中正紀念堂の位置付けを転換する取り組みを進めたことで知られる。鄭文化部長は平手打ちされた後もテーブルを回り、出席者にあいさつ。その後、フェイスブック(FB)に「個人の屈辱は小さいが、民主主義を傷つけることは許されない」とコメントした。
謝罪会見でも不満表明
騒動を起こした鄭恵中氏は同日記者会見し、「脱蒋介石化のことで一時的に感情をコントロールできなくなった。謝罪したい。きょうの行動は当然間違っているが、鄭文化部長と政党(民進党)による脱蒋介石化には強い不満を持っている。脱蒋介石化は歴史の否定だ」と述べ、謝罪と同時に持論も展開した。鄭恵中氏は23日、謝罪のために文化部に出向いたが、鄭文化部長は不在だった。
鄭恵中氏は歌手やグラビアモデルとして活躍したが、1983年の交通事故後、しばらく車椅子での生活を送り、現在でもつえに頼って歩くなど体が不自由だ。近年は芸能界での活動機会も減っていた。
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