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馬総統が陸軍学校で講話、「中国の脅威」に言及せず


ニュース 政治 作成日:2008年6月17日_記事番号:T00008173

馬総統が陸軍学校で講話、「中国の脅威」に言及せず


 馬英九総統は16日、陸軍軍官学校の創立記念式典に出席し講話を行った。講話の中で馬総統は、これまで台湾の総統が兵士を前に講話する際、必ず言及した「中国共産党の脅威」について言及せず、「いかなる侵略にも耐えうる防衛力を」と語るにとどめた。16日付中国時報が報じた。

 さらに馬総統は「国軍信念」の「台湾のために戦う」という個所を「中華民国のために戦う」に戻し、式典後は士官学校生とともに「中華民国万歳」と唱和した。また、1924年に孫文が中国広州で設立した黄埔軍官学校の校歌、「党旗飛舞」も斉唱した。この歌は陳水扁前総統の時代は、斉唱が見送られていた。

 馬総統はまた、今後4~6年をかけて軍隊を志願制に切り替え、少数精鋭化を図る考えを示した。馬総統が4年前に米国を訪れた際、ある中華系の学者から、「台湾のIT(情報技術)関連の大学生は卒業後に軍隊に入り、学んだことの半分は忘れてしまい、半分は時代遅れとなる」という批判を受けたことがきっかけだという。