23日午後11時ごろ、台中市大里区の大里橋付近の交差点で、乗客３人を乗せたタクシーが青信号で進入したところ、赤信号を無視して右側から突っ込んできたバンと衝突し、タクシー運転手（65）と乗客の53歳と54歳の男性の計３人が死亡、３人が重軽傷を負う事故があった。信号無視のバンを運転していた男は飲酒運転だった。25日付蘋果日報が伝えた。
衝突を受けたタクシーは180度ひっくり返った。遺族からは「これは殺人だ」との悲痛なうめきが漏れた（24日＝中央社）
バンは後続のＳＵＶ（スポーツ多目的車）にも衝突したが、ＳＵＶの運転手は「先にタクシーを横転させた後、自分の車にもぶつかった。バンの速度はとても速く、全くブレーキをかけていなかった」と証言した。
バン運転手の血中アルコール濃度は、呼気アルコール濃度換算で１リットル当たり1.39ミリグラムと泥酔状態だった。
飲酒運転に対する刑罰は近年大幅に強化されているが、立法院には飲酒運転の罰金下限を現在の１万5,000台湾元（約５万3,000円）から３万元に引き上げることなどを盛り込んだ道路交通管理処罰条例改正案が提出されている。
