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東区商圏の「永福楼」、賃料高騰で閉店へ


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年1月28日_記事番号:T00081754

東区商圏の「永福楼」、賃料高騰で閉店へ

 台北市の東区商圏で40年にわたって営業を続けてきた著名中華料理店「永福楼」が、商圏の地盤沈下と地価高騰による賃貸料の上昇を受けて、2月24日で閉店する。新たな場所に移転するか否かは現在検討中としている。28日付聯合報などが報じた。

 永福楼の賃貸料は毎月200万~300万(約710万~1,070万円)に達していた。同じビルの1階では、1坪当たりの賃貸料が好況時に1万5,000~1万8,000元に達し、昨年は香港の化粧品販売大手、莎莎国際控股(ササ・インターナショナル、sasa)と中国点心の葡吉小厨が相次いで撤退して、現在もシャッターが下りたままだ。不動産仲介・コンサルティング、瑞普萊坊の黄舒衛・市場研究顧問部総監は、東区商圏の不動産オーナーに対し、このままでは商圏の没落がさらに進むとして、賃貸料を引き下げるよう呼び掛けた。

 一方、住商不動産の徐佳馨企画研究室主任は、近年は百貨店内のレストランに客が流れるようになり、独立型の店舗への客足が減ったことが、賃料高騰よりも影響が大きいとの見方を示した。

 永福楼は政界や財界の著名人が食事会に利用してきたことで知られる。馬英九前総統や王金平前立法院長、郝龍斌前台北市長ら国民党の大物政治家は、いずれも同店で宴席を設けたことがある。