宏達国際電子（ＨＴＣ）とフランスのバーチャルリアリティー（ＶＲ）コンテンツ制作会社、アトラスＶが共同製作したＶＲアニメ映画『グルーミー・アイズ』が26日、米ユタ州で開催中のサンダンス映画祭で初上映された。ＨＴＣが製作に関わる第１号ＶＲアニメ作品で、製作費は100万米ドル余り。観客はＨＴＣのＶＲ対応ヘッドマウントディスプレイ（頭部装着ディスプレイ、ＨＭＤ）「VIVE Pro」を使用して同作品を鑑賞することになるため、世界で上映されれば、ＶＩＶＥの販売にも貢献すると見込まれる。26日付工商時報が報じた。
『グルーミー・アイズ』はゲームエンジンを利用して製作されたＶＲアニメで、ＶＩＶＥと組み合わせれば、鑑賞者は作品の中を自由に動き回ることができるという。同作品にはアトラスＶの他、米オース傘下のライオット・スタジオ、独仏共同出資テレビ局のアルテ、ゲームエンジンのユニティ・テクノロジーズなどがパートナーとして支援している。
またこの作品は３部作で、今回製作された第１部がサンダンス映画祭の「ニューフロンティア部門」にノミネートされた。ＨＴＣは第２、第３部の製作にも関与する他、これら作品のアジアにおける配給権も取得している。
