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許世楷駐日代表が辞意、「侮辱は受けない」


ニュース 政治 作成日:2008年6月17日_記事番号:T00008176

許世楷駐日代表が辞意、「侮辱は受けない」


 尖閣諸島の魚釣島(沖縄県石垣市、中国語名「釣魚台」)の日本領海内での台湾釣り船の沈没事故をめぐり、日本に抗議の意を示すため台湾に召喚された許世楷駐日代表は16日、国民党の複数の立法委員から台奸(台湾の裏切り者)と侮辱的な非難を受けたことで辞意を表明した。

 許代表は同日予定されていた日本政府との交渉に関する立法院での答弁を拒否。記者会見を開催して、「士は殺してもよいが、辱めてはならず」と強調し、欧鴻錬外交部長に即刻辞任を受け入れるよう求めた。

 欧外交部長は、許代表が立法院での答弁を拒否したことに対し「非常に不見識だ」と批判。辞任は総統の批准が必要なため、総統府が対応すると語った。

 許代表は日本で台湾独立運動に従事したため、蒋介石・蒋経国時代はブラックリストに名前が載り、35年間台湾には戻れなかった。このため日本の永住権を取得したが、今回の沈没事故ではこのことも「忠誠を誓うのは日本かそれとも中華民国か?」という、国民党の立法委員らによる非難の材料になっている。