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ヤギ20匹盗まれる、母失った子ヤギ3匹餓死


ニュース 社会 作成日:2019年1月29日_記事番号:T00081790

ヤギ20匹盗まれる、母失った子ヤギ3匹餓死

 屏東県でこのほど、飼育されていたヤギ、約20匹が盗まれる事件が発生した。盗まれたヤギの中には出産したばかりの母ヤギも多く含まれており、わが子以外には乳を与えないという習性から、母を失った子ヤギのうち3匹が餓死。残りの子ヤギを救うため、母ヤギの捜索が続けられている。

 屏東県恒春鎮仁寿里に住む女性、黄美珠さん(66)は50匹余りのヤギを飼育しており、自身か家族が毎日、近くの牧草地まで群れを往復させている。その際、必ずヤギの数を数えるようにしているが、26日朝に確認してみると、メスのヤギが10匹少なかった。その時は家族が数えるのを忘れ、牧草地に取り残してきたのだと考えたが、27日には唯一のオスの「種ヤギ」の姿も見えなくなり、28日朝にはさらに10匹のメスヤギがいなくなったため窃盗と確信し、警察に通報した。

 盗まれたメスヤギの一部は最近出産しており、黄さんの元には現在、母乳を「飲みざかり」の子ヤギが10匹以上いる。ヤギは自分の子供以外には乳を与えない習性を持ち、わが子以外が乳を吸おうと近づいてきた場合、攻撃を加えることもあるそうだ。

 家畜の子ヤギが乳離し、草を食べるようになるのは生後3カ月ごろとされ、それまでは母乳を必要とする。母乳は栄養価が高く、粉ミルクで代用することが難しいため、母を失った場合、早ければ2~3日で死亡してしまうという。

 最初の事件から3日が過ぎ、既に3匹の子ヤギが死亡。しかしまだ10匹の子ヤギが母親の帰りを待っており、黄さんは早く犯人を捕まえてヤギを取り戻してほしいと涙ながらに訴えている。