ニュース 電子 作成日:2019年1月30日_記事番号:T00081792
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の南部科学工業園区(南科)12インチウエハー工場「Fab14B」で発生した化学材料の品質不良によってシリコンウエハー1万枚以上が影響を受けたトラブルについて、香港上海匯豊証券(HSBCセキュリティー)の洪希民・科技産業アナリストは、最悪の場合、TSMCは第1四半期売上高の5%、約100億台湾元(約355億円)の減収に見舞われると予測した。30日付経済日報などが報じた。
▽香港上海匯豊証券▽モルガン・スタンレー▽クレディ・スイス──などの証券大手は、いずれも影響は限定的と分析した。▽聯発科技(メディアテック)▽深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)▽エヌビディア──のIC設計3社も、TSMCの顧客への影響は小さいとの見方を追認した。
ただ、TSMCの分析に定評のある元外資系アナリストの陸行之氏はフェイスブック(FB)上で、シリコンウエハー2万~3万枚の廃棄で解決できる問題ではなく、影響は深刻との見方を示した上で、12ナノメートル、16ナノ製造プロセスは単価が平均より高く、利益に影響すると指摘した。
30日付電子時報は、TSMCが出荷遅延は第1四半期に大部分が解消するとの見通しを示していることについて、▽12インチ工場の納期が2カ月以下に短縮している▽顧客が発注に慎重で、稼働率がかなり低下している──ことの表れと分析した。
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