ニュース 石油・化学 作成日:2019年1月30日_記事番号:T00081802
老舗の大手化学品メーカー、李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)は30日に上場廃止となり、台湾石化業界で初の株式非公開化を実現した。30日付経済日報が報じた。
同社は昨年7月、全株式を米企業ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に総額478億台湾元(約1,700億円)で売却し、非公開化を行うと発表。株主総会や管轄機関の認可を経て、41年間に及んだ上場を終えた。
これについて李謀偉グループ総裁は、2014年7月に高雄市で起きた大規模爆発事故によって資金調達計画に影響が出た他、民事訴訟での賠償金支払いも想定されるなど、今後の長期的発展にとって重大な阻害要因が生じたことを要因に挙げた。KKR子会社が台湾に設立した楷栄投資がLCYの株式100%を買収した上で、李謀偉氏ファミリーが改めて45%を買い取り、株主をKKRと李氏ファミリーに限定する。その上で、今後5年以内に台湾株式市場への再上場を目指す。
なお、李氏ファミリーとKKRは今回の株式非公開化に向けて、LCY株を1株当たり56元で買収しており、これは過去5年間の同社株の最高値を上回る。株主にとっては応じるメリットがあった。
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