ニュース 社会 作成日:2019年1月30日_記事番号:T00081813
台湾では春節(旧正月)が近づくと、総統や行政院長、各県市の首長ら政治家が、寺院や繁華街で市民に小額硬貨が入った紅包(お年玉)や春聯(春節に縁起の良い言葉を書いて戸口に張る赤い紙)を配布する習慣があり、政治家の人気を計るバロメーターともなっている。
前鎮魚市場で労働者に紅包を配る韓市長(右2)。市民一人一人にしっかり対応すると評判だ(中央社)
蔡英文総統は今月15日より、1台湾元(約3.5円)入り紅包と春聯の配布を開始した。国家元首からもらうお年玉は格別ということで33万袋を用意した紅包袋は既に残りわずかとなっている。
若者に人気のある柯文哲台北市長も29日夜、艋舺夜市(万華区)、寧夏夜市(大同区)などの夜市(ナイトマーケット)で紅包を配布。市民が長い行列を作った。
しかし、今年は何と言っても韓国瑜高雄市長(国民党)が人気だ。昨年末の統一地方選挙で、当初の下馬評を覆して大勝しためでたさにあやかろうとする人が多いためか、韓市長が鎮南宮(前鎮区)で10元入りの紅包を配布したところ、熱烈なファンが一番乗りを狙って午前4時から並び始め、最高7時間待ちの長い列が街の端から端までに及んだ。紅包は足りなくなってしまい、100人以上が手にすることができなかった。
韓市長の人気は台湾全土規模で、国民党の鍾小平・台北市議は、韓市長の紅包や春聯を手に入れたいとの相談の電話が事務所に相次いだため、29日に自ら高雄へ向かい、何とか200組を入手した。新北市淡水区でも韓市長の春聯を配布するイベントが行われたが、わずか1~2時間で配り終わってしまったという。
韓市長は当初20万袋の紅包袋を用意していたが、あまりの人気から急きょ30万5,000袋に増やした。蔡総統並みの配布量となり、紅包配布会場では市民から「必ず総統選挙に出てよ」との声がかかった。
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