ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

工業用紙、7〜8月に今年4回目の値上げへ


ニュース その他製造 作成日:2008年6月17日_記事番号:T00008185

工業用紙、7〜8月に今年4回目の値上げへ

 
 工業用紙は、6、7月のガソリン、電力価格の値上げ、国際パルプ価格および古紙価格の高止まりによる影響から、各メーカーが7、8月に相次いで今年4回目となる値上げを実施するもようだ。まず正隆紙業が5~10%の値上げを行い、永豊餘造紙、栄成紙業などがこれに追随するとみられる。17日付蘋果日報が報じた。
T000081851

 
 工業用紙原料の一つ、古紙は域内価格の高騰が続いており、昨年の1キログラム約3台湾元から現在は同6.5元(約21円)まで上昇し、1トン当たり200米ドルの計算となっている。米国の古紙は輸送費も含め1トン当たり260米ドルだが、域内古紙は品質の低さからみて非常に割高となっているという。

 同日付工商時報では、米国古紙の現地価格は100~150米ドルで、域内古紙価格が下がらなければ、工業用紙メーカーは輸入古紙に切り替える可能性もあると指摘している。

 域内工業用紙メーカーの第2四半期の業績は、各社とも値上げが奏功して前期比で好転した。しかし第3四半期は予測できない変数が多く、業績への不安が広がっている。