ニュース
家電
作成日:2008年6月17日_記事番号:T00008191
「北米の返品液晶TVを台湾で販売」、歌林と瑞軒が否定
北米市場で返品された液晶テレビを、一部メーカーが台湾市場で極めて安い価格で販売しているという情報が業界関係者によって伝えられたが、「オレビア(Olevia)」ブランドを生産する歌林(コリン)と「ビジオ(VIZIO)」ブランドを生産する瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)は共にこれを否定した。17日付自由時報が報じた。
李敦仁歌林総経理は、「海外で返品された商品は現地で扱いを決める。台湾に再輸入したものは1台もない」と強調。インターネットショッピングなどを手掛ける網路家庭(PCホームオンライン)のサイトでオレビアの32インチ型液晶テレビが1万6,900台湾元(約6万円)という低価格で販売されていることについては、「競争が非常に厳しいカテゴリーなので、超低価格が提示されることは決して珍しいことではない」とコメントした。
また、瑞軒の邱裕平協理も、「北米市場で返品された商品については厳格な管理規定があり、修理した後『refurbished(再生品)』という表示を行って中古品市場に出している。台湾に戻したら輸送費だけで赤字になる」と否定した。
返品増、中堅ブランドに打撃
同日付工商時報によると、北米市場ではサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響で、液晶テレビの返品が増えており、返品率は25~30%にも達している。
ソニーとサムスン5月に大幅な値下げを行ったため、消費者が先に買った製品を返品してこれらのブランドに乗り換える動きもあり、「オレビア」「ビジオ」など中堅ブランドが最も深刻な影響を受けているという。