ニュース 運輸 作成日:2019年2月12日_記事番号:T00081912
ストライキ決行中の中華航空(チャイナエアライン)の操縦士労組は11日夜、第2回労使交渉に臨んだが、過労問題で合意に至らず、スト打開のめどは立っていない。交通部は12日にも労使双方を交渉の席に招く構えだ。12日付聯合報が伝えた。
謝総経理は、最大限の誠意は示していると強調した(11日=中央社)
労使交渉は長距離便での操縦士の乗務体制が争点だ。労組側は飛行時間12時間以上で4人(現行3人)、8時間以上で3人(同2人)に増員するとの会社側の案に同意したとして、「4分の3は譲歩した」との立場だ。ただ、労組側は7時間以上の「多区間乗務」にも3人体制を求めた。7時間以上の「多区間乗務」にはバンコクやシンガポールなど短距離の単純往復も対象に含まれるため、会社側は受け入れを拒否し、「案は原点に戻った」と態度を硬化させている。
中華航空の謝世謙総経理は、労組側の要求に従えば、操縦士を91人増員しなければならず、経営コストが大幅に増加すると主張した。
中華航空のストは11日で4日目を迎え、600人以上の操縦士がストに加わり、これまでに79便が欠航。合計で1万2,000人以上の利用客に影響が出た。
中華航空の人件費コストは近年増大を続け、今回の操縦士による要求だけで、年間2億5,000万台湾元(約8億7,000万円)のコスト増につながる。今後は客室乗務員や地上職員も待遇の充実を認めてくる見通しで、同社は苦しい対応を迫られそうだ。
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