ニュース 自動車・二輪車 作成日:2019年2月13日_記事番号:T00081919
トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は12日、今年の台湾市場の新車販売台数は42万5,000台と前年比1万台減少し、2年連続の前年割れとなるとの予測を示した。米中貿易戦争などによって消費マインドが冷え込むとみている。ただ、同社は人気車種のフルモデルチェンジ投入で販売台数拡大を目指す。13日付工商時報などが報じた。
蘇総経理は、同社の新車販売台数は昨年が谷底で、モデルチェンジ前の旧車種は既に在庫を解消したと述べた(12日=中央社)
和泰汽車の蘇純興総経理は、米中貿易戦争や中国経済の減速などにより、台湾自動車市場も影響を受けると、減少予測の理由を説明した。業界大手の裕隆集団も同様に、今年の新車販売台数は昨年を下回る約42万台と予測している。
販売8.5%増を目標
ただ蘇総経理は、自社の今年の新車販売について、トヨタとレクサスの両ブランド合計で前年比8.5%増の13万1,000台を目指すと表明した。市場シェアは30.8%へと、2016年以前の高い水準への回復が目標だ。
同社は今年、▽クロスオーバーSUV(スポーツ多目的車)「ヤリス・クロスオーバー」▽SUV「RAV4」▽セダン「カローラ・アルティス」▽ハイブリッド車(HV)「プリウス」──などの人気車種のフルモデルチェンジを相次いで発売する他、スポーツピックアップ「ハイラックス」やスポーツカー「スープラ」を新たに投入する予定だ。蘇総経理は、今年の販売台数は新車投入によって拡大すると自信を示した。
また、レクサスの今年の新車販売台数目標は過去最高の2万1,000台で、高級車市場で首位の台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)を上回ることを目指す。
国瑞、アルティス生産2割増
トヨタ車などを生産する自動車組み立て最大手、国瑞汽車は同日、今年は景気を理由とした労働時間削減、いわゆる「無給休暇(実際には有給を含む)」は行わないと表明した。同社は昨年10月以降、2,000人規模での無給休暇を実施していた。人気車種、カローラ・アルティスのモデルチェンジが3月下旬に発表予定で、今年の生産台数は前年比2割増の6万台となる見通しだ。
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