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作成日:2008年6月18日_記事番号:T00008202
小学校の性教育で純潔宣言、行き過ぎ疑問も
高雄市愛国国小(小学校)が、卒業前の児童に対して、結婚までは純潔を守ることを誓う「婚前貞操宣誓カード」へのサインを要求していたことが分かった。
18日付蘋果日報によると、同校では卒業試験の後、4クラス124人の6年生児童を対象に、「青春に悔いなし」と題する男女両性教育の授業を実施。社団法人台湾彩虹愛生命教育協会に委託した同カリキュラムには、喫煙や飲酒、薬物、婚前の性行為が人生に及ぼす影響などの内容が盛り込まれている。
授業を受けた児童は、4日間にわたるカリキュラム終了後に互いに証人となって「婚前貞操宣誓カード」にサインし、婚前の性行為を拒否することを約束した。
学校側はこのカリキュラムについて、教材は教師が事前に目を通していることや、婚前貞操宣誓カードは強制ではなく、教師が個人の意見を尊重すると説明した上でサインさせたことを強調。大部分の生徒はサインしたが、少数ながら「ばかげている」としてサインを拒否した生徒もいたという。
樹徳科技大学人類性学研究所の林燕卿教授はこれについて、「婚前の性行為拒否だけに的を絞るのではなく、良好な両性関係の維持について教えるべき」との批判している。
なお、蘋果日報が17日に行った電話による世論調査(サンプル数437)によると、46%が「小6ではまだ小さく、カードにサインさせるのは適切でない」と答えている。