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馬総統、尖閣問題で中国との連携否定


ニュース 政治 作成日:2008年6月18日_記事番号:T00008204

馬総統、尖閣問題で中国との連携否定

 
 馬英九総統は17日の記者会見で、尖閣諸島の魚釣島(沖縄県石垣市、中国語名「釣魚台」)での台湾釣り船の沈没事故をめぐり、「釣魚台は中華民国の領土」という見解を改めて示す一方で、この問題で中国と連携して日本に対抗する考えはないことを明らかにした。

 馬総統は、1997年に執筆した「釣魚台諸島の主権争議をめぐる回顧と展望」という書籍を提示し、その中の▽主権を堅持し、漁業権だけに交渉を制限されてはならない▽平和解決をすべきで、軽率に武力発動に言及してはならない▽中国と連携しない▽漁業権の維持を優先すべき──という4つの原則を紹介すると共に、今回の事故をめぐり中国とは何の接触も行っていないと強調した。

 馬総統はまた、「日本側が被害者の希望に沿って謝罪すべきで、そうすれば今回の問題への対応が容易になる」という考えを示しつつ、福田康夫首相の「互いに冷静になることが大切」という発言に賛意を表明し、事態の平和的な幕引きを望むと語った。

 馬総統はさらに、「台湾は日本との友好関係継続を希望し、日米安全保障条約も指示する。しかし、そうであっても領土問題では黙っているわけにはいかない」という立場も示した。