ニュース 社会 作成日:2019年2月19日_記事番号:T00082048
「焦糖哥哥(キャラメル兄さん)」のニックネームで知られる台湾人タレント、陳嘉行氏が推薦した中国史に関する新刊本について、中国側が本のカバーに記載された陳氏の氏名を削除しない限り、中国国内での出版を認めないと要求してきたため、出版社が要求に従い、削除に応じたことが分かった。19日付自由時報が伝えた。
陳氏は出版社の謝罪文をFBで公開し、平和協定を吹聴する国民党は、チベットの現状を思い出すべきとコメントした(同氏FBより)
陳氏はフェイスブック(FB)で、出版社から謝罪の文書を受け取ったと明らかにした。陳氏がこれまで公に蔡英文総統への支持を表明し、中国政府を批判してきたことが背景にあるとみられる。陳氏は「中国の言論審査はこれほど徹底している。特に台湾人に対してはひどい」とコメントした。
出版社の謝罪文書は「事業開始から十数年で初めての事態だ。直ちに接触し、削除理由を尋ねたが、中国側からの反応は得られなかった」と説明。その上で「今回の一件を経て、今後は中国の出版社との協力を大幅に縮小することを決めた」と表明する内容だ。
陳氏は「台湾が1992年の共通認識(92共識)を受け入れていないことで、中国は手段を選ばずに圧力をかけ、台湾を『一つの中国』の思考に引き込もうとしている。警戒心を持たなければならない」と述べた。自分の名前が削除対象になった理由については、韓国瑜高雄市長の中国寄りの発言について、頻繁に言及したためではないかと推測した。
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