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鴻海のベトナム用地取得、中国依存脱却の布石か


ニュース 電子 作成日:2019年2月20日_記事番号:T00082056

鴻海のベトナム用地取得、中国依存脱却の布石か

 20日付電子時報はベトナムメディアの報道などを基に、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下のコネクターメーカーで、アップルのスマートフォンiPhone向けに供給する鴻騰精密科技(FIT)の関係会社がベトナムで土地使用権を取得したことに関連して、鴻海はアップル向け部品の生産移転とは明言していないが、台湾企業が1980年代以来成功を収めてきた、中国依存の生産体制の変革に乗り出したことの表れだと指摘した。新興国市場のさらなる開拓を目指すアップルの意向が働いている可能性がある。

 鴻騰精密科技(FIT)の関係会社は先月末、ベトナム北東部・バクザン省のバンチュン工業団地で25万平方メートルの土地使用権を1,650万米ドルで取得したことが明らかになっている。ベトナムでのiPhone販売台数は、主要国市場で飽和する中でも過去最高を更新した。

 この他、鴻海は長期投資計画に基づき、2018年9月~19年1月にかけてインド企業に2億1,350万米ドルを追加出資した。

 電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)もインドネシアへの生産一部移転を開始しており、ベトナムやインドで生産拠点を借り受けることも検討している。